音楽でも勉強でも仕事でもスポーツでも、全てにおいて一番大事なのは集中力であることは間違いありません。
人間は、練習のとき集中できていても本番は集中できないことがあります。では、なぜできないのでしょうか?
それは緊張するからです。
普段何気なく乗っている自転車も、学校の交通安全の代表に選ばれて、皆の前で自転車に乗ることになればうまくこげなかったりします。
演奏も、普段はスムーズに演奏できているのに発表会になればたわいもない個所でミスをしてしまう場合があります。
集中力の反対は、緊張するになります。
ではどうすれば緊張せずに演奏することができるのでしょうか?
一つ目はリラックスすることが大切になります。
肩を上げて少しの時間キープした後、力を抜くという動作を2回から3回繰り返し行えば、筋組織が動くようになるので柔軟性がでます。
本番前には、肩の上げ下げを行っておけば柔軟性の回復と共に脳への血液量を増やす事ができるようになるので、集中力を高く維持するために肩の上げ下げを欠かさないようにしましょう。
手に震えが生じている時には、温かい物を握るといいでしょう。
手元に無い時には自らの手首や腕をもう一方の手で握ると良いです。
また呼吸法も大切です。
リラックスするためには、肺にある息をすべて吐き切り深く吸う。深い呼吸を心掛けることが大切です。
二つ目は、うまくやろうとしないことです。
自分の実力以上の力を発揮できることは理想的ですが、現実問題うまくいかないことがほとんどです。
誰しも深層心理に、他の人に良く見せたいという気持ちはあります。
しかし、いいところを見せようとするということは、普段練習でしていないことをしようしていることになります。
その為に、普段しないミスをすることになります。
ありのままの自分で、普段練習でしていることをやろうという気持ちを持つことが大切です。
三つ目は、普段からあえて環境を変えて練習することです。
コンサートや発表会になるとステージの上での演奏になります。
会場のざわめき、照明の明かりなど外部の動きが異なります。
聴覚や視覚を通して、その都度脳が元来持ち合わせている防衛本能が働き集中力が散漫になります。
普段の自宅や室内での練習は、自分の息遣いしか聞こえてこない中、目の前に演奏する楽器など必要最低限の物以外が存在しない場所で行うことがほとんどです。
そこで、練習時にあえて相反する環境下でトレーニングする方法もあります。
例えば、いくつものレンタルスタジオで練習することも良いでしょう。その楽器が持ち運べるものなら、夜の海で練習することも良いでしょう。
あえて、異なる環境下で練習することによって逐一外部からの刺激に反応するといった事が少なくなり、結果集中して演奏ができます。